がんになった あなた と わたしへ

がんを経験したわたしの記憶 そしてこれから。

お父さんは認知症

父が初期のアルツハイマーとの診断を受けました。

 

わたしは、頭では理解できるのに心がついていきません。少なからずのショックと、この先のぼんやりとした不安。

 

子どもの頃の祖母の認知症の進行と重なってみえてきます。

「おばあちゃん、だいぶ分からなくなってるね」と親戚から言われても、祖母と一緒に住む私たちは「昔からこんなだったよね」とか「耳が遠いだけ」。

 

そんなとき、「マンガ ぼけ日和」を読みました。まさしくあの頃の私たちのように、認められない家族や認知症の前兆として怒りっぽくなったおじいちゃんが出てきます。

「あーそういことだったんだね」と納得したり、ほろりときたり。

 

そのなかで、「今日は何月何日!?」と試すようなことはしないでください、という言葉にはハッとしました。これ、なんでやっちゃうんでしょうね。

今日は分かるかもしれない、と淡い期待を込めて、または不安を払拭したくて言ってしまうのかな。

 

父の認知症が進行する前にこの本を読めて本当に良かったと思います。

これからどんなふうになっていくのか、コレを読めば対策バッチリ!なわけないけど、ことあるごとに手にとって教えてもらったり、慰められたりしていくことになりそうです。